独学で学ぶなら、まずは本屋に走ってこれだけ揃えましょう
何はともあれ、まずは大きめの本屋へ行って、イタリア語の教材の並ぶ棚を眺めてみてください。
イタリア語は、イタリアという1国でしか通用しない言語の割に、多くの国で通じるスペイン語やフランス語と同じくらい様々な教材があふれています。
まず一番初めに買うべきは、1の超初級用の学習本です。
本の題名に、「初級」「初めての」「やさしい」などと言った単語がついているものが、基本的に超初級用の学習本になります。
それらの中身を片っ端から見ていき、自分にとって一番わかりやすそうで、読みやすい本を選ぶとよいでしょう。
内容はだいたい、会話形式の例文が載っていて、挨拶から始まり、自己紹介、普段の会話 といったものが多いと思います。
絵が多かったり、多色カラーのモノだったりといろいろありますが、正直、この段階ではどの本も良し悪しはあまり大差ありませんし、
何冊も使ってみないとそれを見分けるのは不可能です。この段階では、自分にとってわかりやすく、読みやすいことが最も重要です。
初日はこの1冊を買うだけでも十分です。
でも、また本屋に足を運ぶのは2度手間だ と思うようであれば、残りも一気に揃えてしまいましょう。
次は2の、文法をしっかり説明した本です。
こちらも初級本のように、会話と共に文法を説明しているものが多いですが、
文法の説明がしっかりされている本を選びましょう。
特に先生につかず独学で学ぶ以上、
この文法本が自分のイタリア語の教科書になるというつもりで、できるだけ詳しく丁寧に書かれているものがお勧めです。
例えば、
『しっかり学ぶイタリア語―文法と練習問題』 一ノ瀬 俊和(著)
『しっかり身に付くイタリア語会話』 入江たまよ(著)
などであれば、イタリア語検定3級までの範囲の文法はカバーできます。
イタリア語の単語のみが載っている単語本もたくさん出ています。
これも一冊持っておいて損はないので、一緒に買ってしまいましょう。
イタリア語は一般的に、
2000語の語彙があれば日常会話はできると言われていますので、
まずは1000~2000語の語彙が入っているものを選びましょう。
単語がシーン別に載っているもの、
カテゴリー別に分かれているもの、
イラストを多用しているものとさまざまですが、
結局載っている単語に大差はなく、
読みにくいと感じるものは後々続かなくなってしまうので、まずは自分が見やすいと感じるものを選ぶとよいでしょう。
最後に辞書ですが、昔ながらの紙の辞書によほどのこだわりがある方は例外として、断然電子辞書の購入をお勧めします。
イタリア語が入った電子辞書は、現在カシオ、セイコーから発売されています。
どちらもお値段は3万円以上となかなか値が張りますが、
簡単に持ち運びができる、
簡単に関連単語をひける、
動詞の活用形から原形を調べられるなどの便利さを考えると、この値段を払う価値はあります。
また、電子辞書があると、後々必要になってくる動詞の活用本がなくても、
辞書で活用一覧が見れることもメリットです。
英語での仕事経験がある方は、英―伊/伊-英辞典が入っていると便利です。
辞書は、最低でも伊和/和伊の2種類が必要になります。
まだ本格的に勉強するかどうかはわからない ということであれば、まずは伊和/和伊が両方入った、
『イタリア語小辞典』 下位 英一、 坂本 鉄男 編
が、コンパクトでお勧めです。
ただし、小さいだけに語彙数は少なく、本格的に勉強するつもりであれば、後々買い換える必要があると思います。
初めから本格的にイタリア語を勉強しようと考えているのであれば、
語彙数もそれなりに多い辞書を、それぞれ別々に買うことをお勧めします。
イタリア語学習者によく使われるのは、
『伊和中辞典』 (小学館)
『和伊中辞典』 (小学館)
の2冊です。